目次
この本を選んだ理由
今回は時間術大全を紹介させていただきます
これまで時間術の本はたくさん読んできたけれど、今の時代はスマホや様々なITツールとの付き合い方がとても「鍵」になると思う
そこで、Google、YouTubeで「最速時間術」を実践してきた著者の学びを得たいと思って本書を手に取りました
前作のSPRINT 最速仕事術 はやや読みづらい(翻訳のせい?)感じと実践しづらさがあったのだけれど、本作は読みやすそうな雰囲気を醸し出してます
こんな方におすすめ
- 毎日多忙だ多忙だーと思っている人
- テレビばっかり気がついたらみている人
- 最新ニュースに詳しい人
著者について
人の目を「1分、1秒」でも長く引きつける仕組みを研究し続けてきた「依存のプロフェッショナル」
ジェイク・ナップ(Jake Knapp)
著術家、IDEO客員研究員。グーグルで、あらゆる仕事を最速化する仕事術「スプリント(デザインスプリント)」を生み出し、Gmailの改良に生かすなど大きく貢献。その後GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナーとして、スプリントをスラックやウーバー、23andMeなどで150回以上にわたり実行し、プロダクト構築を助ける。2017年より現職。現在もレゴ、ニューヨーク・タイムズなどにスプリントをコーチングしている。スプリントは世界中に広まり、国連や大英博物館を含む多くの企業や組織が事業戦略として活用している。著書に世界的ベストセラー『SPRINT 最速仕事術』(ジョン・ゼラツキー、ブレイデン・コウィッツと共著、ダイヤモンド社)がある。ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)
YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。ハーバード大学、IDEOなどの舞台に100回以上にわたって登壇するなど、スピーカーとしても活躍している。櫻井祐子(さくらい・ゆうこ)
翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒、大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得。訳書に『SPRINT最速仕事術』『第五の権力』『0ベース思考』(以上、ダイヤモンド社)、『NETFLIXの最強人事戦略』(光文社)、『選択の科学』『CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見』(以上、文藝春秋)、『OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び』(日本経済新聞出版社)などがある。(Amazon掲載情報より)
本のまとめ
現代人はとかく多忙である
しかし、それって本当に?
という問いかけから本書は始まります
スマホがなくても人生は回るし、そのニュースは本当にいるの?
スマホアプリなどを次から次に、尽きることなく情報が提供されつづけ無限に水(情報)が湧き続けることから「無限の泉」と本書では表現しています
そんな時代、「テクノロジーから意思の力では逃げられない」と著者は言い切ります
GoogleやYouTubeで、どうするれば人の時間を奪うことができるのか、を研究し尽くした二人がいうととても説得力があります
ちょっと怖いくらいの説得力
それほど、IT業界の方々は人の可処分時間の奪い合いをしているということです
そんな中、二人は87つの方法を提案し、それにチャレンジすることで
時間をデザインすることが大切なのだ といいます
それも自制心を使わずに
これ、意思の力が弱い私にはとっても嬉しいことです
メイクタイムは4つの項目を強化し、うまく回すことで実現すると提唱します
ハイライト
一日の優先順位を決める
選び方は「緊急性・満足感・喜び」から
そして一番おすすめなのはふせんに書き出すこと
一日をデザインする中で、このハイライトを決めることにより、
今、この瞬間に集中することができるといいます
これ、マインドフルネスの考え方ですよね
様々な雑事についての対策もかかれているので気になる方は読んでみてください
レーザー
次に、そのハイライトを実現するための集中する方法です
まず、スマホに使われるのではなくスマホの主になろう
そのために
SNSからログアウトする
通知をOFF
ホームを空にする
家に買えるとスマホは棚におく
といった具体策を提案してくれています
ちなみに、著者はなんと、Googleの社員なのにGmailのアプリを消しちゃったこともあるのだとか
チャージ
自分の酸素マスクをつけよう
チャージ
まず大事なことは体を整えること
体をケアしないと頭は動かない、といいます
多くの経営者がトライアスロンするのも(私の父もやってました)、瞑想するのも、筋トレするのも同じ理由ですよね
(私も、、、一応筋トレしてます)
また、本書ではサピエンス全史を引用しながら、現代社会の変化スピードが早く、それに心身の進化がおいついていないか、を人類のこれまでの歩みを例にだしながら解説しています
まさかのサピエンス全史です
驚いちゃいました
しかし、たしかに言われてみるとそうだなぁ、と妙な説得力がここでもあります
食事についても少し言及してあり
サラダは「セントラルパーク盛」をおすすめって・・・
???と思っていると
たっぷりの緑(野菜)を中心において、他のものは周りに って、ちょっとネーミング無理やりすぎやしないかい!って思いましたが、インパクトは絶大です
愛する人を日々ケアすることは感情的、身体的エネルギーを消耗する大変な仕事
周りの人に酸素マスクを付ける前に、まず自分の酸素マスクを付けよう
守るべき人に先にマスクをつけていて、自分が倒れてしまったら、他の人を助けることができなくなる
という部分、とても共感できました
全お母さん、10%くらいの経営者の方に伝えたい
チューニング
最後はチューニングです
楽器をしている人間にはチューニングの重大さはおわかりいただけると思います
チューニングの方法は
メモをする
ここでは親切にも雛形を準備してくれています
これがまたシンプル
本の1番最後のページにもわざわざそのメモの雛形をつけてくれています(めっちゃ親切)
このメモに突然「感謝した瞬間」とあるのですが、なぜ感謝が入っているかというと継続するためだそうです
感謝メモが続かない私はどうしたらいいのかは、、、少し考えてみます
ポイント
毎日のチューニング方法は
1.何が起こっているのかを観察する
2.なぜそれがおこっているのかを推測する
3.仮説をテストするための実験をする
4.結果を測定して仮説が正しいかどうかを判定する
という科学的方法を推奨してます
このメモなら私も継続できそうなので活用していきたいと思います
今からなにをするか
iphoneのホーム画面の整理
退社、眠る前はSNSからログアウトする
元気をくれる人、モノリストをつくる
ハイライト、チューニングを2週間続ける
感想
無限の泉、時間クレーター、などユニークかつ的確な例えが印象的でした
やはり、前作よりかなり読みやすく作られていますので、読みやすいのではないでしょうか
そもそもの時間の使い方、というよりは現代社会でのITでツールとの付き合い方、自分の取り戻し方だと私は感じました
それではでは!